2019年12月 - 中国の武漢で発生されて以来、人類に猛威を振るい続けている
「新型コロナウイルス感染症」
【3密】が2020年の流行語大賞になったことはまだ記憶に新しく、 外出の自粛、東京2020オリンピックの延期、人々の不安は募るばかり、
ではこれらは不動産市場にはどう影響してきたのでしょう?
今回は、このコロナ禍に於ける不動産市場の動向についてお話しさせていただきます。
2020年4月7日 – 同年5月25日「緊急事態宣言」
4月7日から5月25日に解除されるまでの約1か月半の間には
物件の問い合わせが郊外や地方物件へと拡大し、
情報閲覧や資料請求などが増加しました。
ですが、緊急事態宣言解除後にはその傾向も緩やかに弱まり
「密を避けるために公共交通機関の利用を避けたい」
「通勤時間のムダをカットしたい」
「テレワークになったので広いお部屋に引っ越したい(部屋数を増やしたい)」
等の理由から、実際に都心では比較的高額な物件の取引が増加傾向となりました。
上記の一方、都内ワンルーム/1Kマンションのニーズは低迷。
その背景にはもちろん「緊急事態宣言によるテレワークの開始」
「異動/転勤の見合わせ」等があります。
その反動を受け2021年の繁忙期(1~3月)には多くの不動産会社、
そして物件所有者様がニーズの回復を期待していましたが
2021年1月7日 - 同年3月21日「2回目の緊急事態宣言」
再び各企業が異動/転勤に対して慎重になり期待通りには行かずの結果に。
そして現在3回目の緊急事態宣言が発令、まだまだ先が読めない状況となります。
公示地価は全用途の全国平均が6年ぶりに下がった
訪日客の増加や緩やかな景気の回復で上昇傾向にあったコロナ前と様相は一変。
外出自粛や時短営業で商業地を直撃した。 https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/land-value-map_analysis2021/ 外出自粛や時短営業の煽りを受け、地価が揺らいでいます。 訪日客需要で上昇を続けていた都心商業地の地価に新型コロナの逆風が吹きました。 ネットの記事をみていると「不動産業界はコロナ禍でも上場!」 という見出しをよく目にしますが、現実にはこういった状況もあるのです。
新型コロナウイルス感染症がもたらした大きなものの1つとして
海外への渡航、海外からの上陸の禁止/制限があります、
日本では現在「日本上陸前14日以内に以下の国・地域に滞在歴がある外国人は、 当分の間、「特段の事情」がない限り、上陸を拒否する」こととしています。
ではこれは不動産市場にどう影響しているでしょうか?
ウィークリー/マンスリー事業の撤退
出張需要の低下・訪日外国人客の縮小をうけ
ウィークリー/マンスリー事業の撤退が著しく、
今まで短期貸しを行っていた住戸が賃貸住宅に流入。
結果として、ワンルーム/1Kマンションの需要に対する供給が過多となり、
特に「新築」や「築浅で比較的高級」なワンルームマンションは厳しい状況に立たされています。 この状況を打開していくには、やはり早期終息を願うしかないのでしょうか?
さて、ここまでのお話では比較的ネガティブな内容でしたが、
ここからはポジティブな内容のお伝えしたいと思います。
◎新型コロナウイルスがもたらした革新
一般的には「家族との時間が増えた」
「無駄な出費が減った」「健康への意識が高まった」
と言われておりますが、不動産業界にも大きく革新が生まれました。
電子契約やリモート内見、ZOOM等を用いた非対面対応がそれにあたいします。
新型コロナウイルスが流行しない限り、
これらが主流になるのはまだ先の話だったでしょう。
テレワークをはじめとする遠隔での仕事は、より一層社会を便利にしてくれたと言えます。 皆さんはこのコロナ禍が明けた未来はどうなっていると感じるでしょうか? 無駄の削減、時間の有効活用という点においては1つのいい教訓になったと言えるでしょう。
武漢でコウモリから始まったとされる新型コロナウイルス感染症「COVID-19」 東京2020オリンピックという一生に一度のタイミングとも重なり 後世に語り継がれる非常に大きな事件となりました。 我々は、その大事件の生き証人となる訳です。
もちろん、我々にとって初めての経験となり、不安や悩みも多いと思います。 ですが、3度目の緊急事態宣言となり、悪い意味で人々が「慣れ」てきていると感じます。 最初の緊急事態宣言ではまるで人のいなくなった街並みに目を丸くしました、 現在では宣言が出ているとはいえ、朝の満員電車も通常運行、人々の外出自粛も緩んでいると感じます。
まだまだ気を抜かず、警戒心を忘れず、その中でも我々は
固定概念にとらわれずに、より革新的に、より自由に、より柔軟な発想を持ち、
コロナ騒動の収束に備えることが大切になるでしょう。 1日でも早く、マスクの下の笑顔がみれることを願っています。
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