高級賃貸取引を知り尽くしたスタッフが書くブログです。

2019年9月29日

シェアハウスのススメ

648b30a92786af40effbe997bd390063_m
Pocket

近年、物事を『シェア(共有)』するシェアリングビジネスが急増しております。「自分で買うほどではない、買うと荷物になるが、必要な時にだけ使いたい」というシェアリングサービスが多様に拡大しております。街で見かけるシェアサイクルやカーシェアリング。コインロッカーが使えない荷物を空きスペースで預かるシェアスペース。一戸建ての駐車場スペースを時間貸しで利用するシェアパーキング。自分で所有せず、使いたいときに必要な分だけ使うというメリットが消費者のニーズに合致し、規模が拡大しております。ビジネスとしてはもちろん、個人の副業としても注目されており、副収入を得ている方も増えてきているようです。

不動産においては、オーナーが物件を貸しに出す際の選択肢の一つとして、注目が集まっているのが『ルームシェア・シェアハウス』。入居者それぞれの部屋はあるが、リビングやキッチン、お風呂等は共有して生活するという、いわゆる学生寮のような物件です。

cfaef0ca2b113afef263a78ef0573343_s

【似ているようで全く違うシェア方法】

ルームシェアとシェアハウスは、端的に説明すると次のようになります。

<部屋>をシェアする『ルームシェア』

間取り

まずルームシェアは、一つの部屋を複数の人で契約することになります。東京23区のマンションやアパートの一人暮らし用を借りようとすると、およそ7~8万円。都心になればなるほどその賃料は8,9,10,,,と非常に高い家賃となってしまいます。大学生や新社会人でその家賃を借りようとしても現実的に中々難しいですよね。

それがルームシェアとなると、3LDK12万円のお部屋を3人で住むとなると、一人当たり4万円の家賃で済むので、家賃を抑えつつ都心のマンションやきれいなお部屋に住むことが出来るようになります。

この場合の契約方法は基本的に代表者の一人が物件の賃貸借契約を結び、代表者が同居人に家賃を集める方法が多いです。

複数人で住むのはシェアハウスが母体となりますが、気の合う友達だけで部屋を借りる事が出来るので、毎日の生活は楽しいこと間違いなしですね。

<家>をシェアする『シェアハウス』

間取図 松庵戸建(カラー)

対してシェアハウスは、建物全体がシェアハウス運営事業者によって運営され、シェア用の家として管理されます。ハウス内にはワンルームタイプや2DKタイプなど、使用する人数に応じた間取りが用意されております。また物件それぞれにテーマを持った物件があり、音楽の趣味が合う人同士や語学の勉強など、知らない人同士が新しいコミュニティを求めて入居するケースが多く、より入居者の希望に合った生活をすることが出来ます。

【ルームシェア・シェアハウスの増加率】

現在の日本では、一世帯当たりの人数が減っており、昔からある広すぎる家は貸せない・売れないなどの悩みを持つオーナーも多いかもしれません。しかし、広い家を細かく区切って、シェアハウスの仕様にすることが出来れば新しい需要が生まれます。シェアハウスの需要は単身者が多い首都圏を中心とし、全国にあるシェアハウス運営業者の6割強が東京23区内にあるようです。

SnapCrab_NoName_2020-1-30_12-8-59_No-00

また入居者に関しては、男女比について「女性の入居者が多い」年齢について「25~30歳未満」との回答が多い結果となりました。社会人となって生活も落ち着き始め、趣味や人間関係に費やす時間が欲しいという方が多いという結果となっております。

SnapCrab_NoName_2020-1-30_13-21-44_No-00

参考:シェアハウス市場動向調査(平成27年度)国土交通省

https://www.mlit.go.jp/common/001151588.pdf

【ルームシェアのメリット】

・安い家賃で広い物件に住める

1人暮らしでワンルームなどを借りる場合、理想の広さが確保できないことも多いと思います。
2人で暮らす場合は間取りも2DKや2LDKなど、生活スペースも広くなり、家賃も折半できます。
広さが倍になるからといって家賃が倍になるわけではないので、家賃も安く済みます。
家賃相場が高いエリアでも、シェアすることによって、良い物件に巡り合えるかもしれません。

・条件も良くなる

ルームシェアで物件を探すことによって、築浅や駅チカの条件や、オートロック付き、管理人さんがいるなどのセキュリティー面、バストイレ別や追い焚き機能付きなどの設備が整っているところに住める可能性も高まります。
特にセキュリティー面が整っている物件だと安心して暮らせます。

・生活費が節約できる

水道代、電気代、ガス代などもシェアすることによって折半できます。毎日どうしてもかかる金額なので少しでも安く抑えられると嬉しいポイントです。
こちらも1人暮らしの倍の金額になるわけではないので、協力すれば節約になります。

・家事の分担や助け合いながら暮らせる

ゴミ出しや掃除、洗濯など、忙しくてもシェアメイトと分担しながらできるので負担が減ります。
また、話し相手や相談相手が身近にいることで寂しくありませんし、何かあったときに助け合えたり、1人でないので防犯面も安心できます。

【ルームシェアのデメリット】

・シェアメイトが家賃を滞納する可能性やルームシェア解消の場合がある

自分はしっかり家賃を払っていてもシェアメイトが家賃を滞納してしまう可能性はあります。
また喧嘩をしてしまったり、様々な事情でルームシェアを解消しなければならなくなったとき、また引越しをしないといけないリクスがあります。

・プライベートの時間や空間を確保しにくい

部屋が別れていても隣人のように壁があるわけではないので、プライベートは確保しにくくなります。
お風呂やトイレなども好きな時に使えるとは限りません。
その他シェアメイトに合わせる場面も出てくるでしょう。友人を頻繁に呼ぶことや、深夜の物音や電話の話し声なども注意が必要です。
お互いのプライバシーは大切に、相手を干渉しすぎないようにしましょう。

・お金のことや役割分担でトラブルになる

一緒に住むということは最初にしっかりとルールを決めておかないとトラブルの原因になります。
1人に家事の負担が偏ることがあったり、光熱費や日用品などお金のことで揉めるというのは避けたいところです。

仲が良くても最初によく話し合いをしてルールを決めておきましょう。相手を尊重しながらルールを守って生活できれば、ルームシェアはとても楽しくお得です。

入居者の安心・安全を維持し、国内のシェアハウスの周知と安定した運営を行えるように団体も発足しております。入居者だけでなく、運営を考えているオーナー様もご一読いただけると参考になるかと思います。

参考:一般社団法人 日本シェアハウス連盟

http://www.japansharehouseorganization.com/

いかがでしょうか。テレビや映画で話題なのは知ってるけど、ただの若者のブームだと決めつけて敬遠しておりませんか?新しい文化を知ることで新たなニーズを生み出し、賃貸経営に大きく影響を与える事もあるかもしれません。興味を持った方、検討中の方はぜひ一度弊社へご相談ください。

Pocket



▲このページのTOPに戻る

物件リクエスト登録

物件を貸したいオーナー様へ
サイトの使い方
企業情報 | スタッフ紹介 | 採用情報 | プライバシー | 高級賃貸.com スタッフブログ |