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2019年7月31日

首都圏の新設交通システム ~湾岸エリア~

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東京都の港区湾岸エリア、中央区勝どき・晴海エリア、江東区有明エリアは、埋立てから始まり、現代では様々な再開発、タワーマンションや商業施設の建設など大規模なまちづくり整備が行われてきました。東京オリンピックの招致が決まると、その流れは加速し、さらなる開発が進められております。東京都内でまとまった土地の確保は非常に難しいものの、この臨海の地は大規模な土地を確保できる数少ない場所となっております。企業本社のオフィスビルの進出などもあり、住む街だけではなく働く街としての開発も行われるこのエリアでは、交通に関する整備も進められております。

晴海エリアのオリンピック選手村自体にも、トレーニング施設やショッピング施設を建設予定、大会終了後に住戸となる予定ですが、住民の足としてBRT(高速バス輸送システム)がメインとなります。

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(出典:HARUMI FLAGサイトより)

BRT(Bus Rapid Transit)はバスと路面電車を組み合わせたような新型ですが、専用レーンを設けるわけではないので、うまく都心に輸送できるのか、不安視されている状況でもあります。第一、選手村に一番近い勝どき駅は現時点でも駅ホームや地下鉄入口には長蛇の列ができております。虎ノ門や新橋、築地、豊洲の幹線道路も建築中で、混雑緩和と交通利便性の向上に努めています。

また、選手村を拠点とし、有明テニスの森、有明コロシアム、お台場のビッグサイト、お台場海浜公園など試合が行われる会場への交通システムには様々な計画が検討され、無限の可能性を持っていることも今後の期待の要因となっていることでしょう。

 

そんな中、臨海地域と都心部を結ぶ地下鉄の構想も練られております。現時点では経路や完成時期などの決定事項はありませんが、臨海部から銀座エリアを通り、東京駅を結ぶ鉄道計画となっております。

初めに検討を開始したのは2014年中央区により、オリンピックやその後の再開発計画により導入の為の検討調査を開始しました。その後、都の臨海地域地下鉄構想の中で検討材料として盛り込まれ、2019年1月に公表された築地市場跡地の再開発素案でも臨海部地下鉄の計画が記されています。

小池知事も「都心部と臨海部とのアクセス強化に資する路線で、重要性については都としても認識している。」と述べており、固まっていないものの前向きな姿勢を示しています。

 

上記に記載の通り、急激なマンション建設にともない、とくに勝どき駅はパンク状態となっているのも実情です。新しい鉄道計画や交通システムの構築とともに、駅の拡張工事や新駅の建設も望まれております。

今後の動向に注目していきたいですね。

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