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2019年6月29日

首都圏の新設鉄道計画 ~東京メトロ編~

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首都圏における鉄道の新設、延伸計画はこれまでにもいくつかお伝えしてきましたが、今回は地下鉄、東京メトロ編。

主に東京23区内を、読んで字のごとく縦横無尽に張り巡らされた東京の地下鉄ですが、まだまだ利便性を追求した新設・延伸計画が考案されています。

【東京メトロ半蔵門線の延伸計画】

渋谷区渋谷駅から、墨田区の押上駅をつなぎ、山手線のほぼ中央を横断する「東京メトロ半蔵門線」。元々は1978年に渋谷~青山一丁目間での開業でした。その後、2003年に現在の押上駅まで延伸。現在の形になったのは2000年に入ってからだったんですね。押上駅までの延伸は、東京スカイツリーの完成、開業とも関係しているかと思います。押上駅は1960年頃から地下鉄としての開業をはじめ、現在では東京の観光スポット『東京スカイツリー』へのアクセス駅として国内・海外旅行客からも認識されるようになりました。

そんな半蔵門線は、千葉県松戸市への延伸が計画されています。現時点では正式決定ではありませんが、計画時点で路線が通る予定の江東区・墨田区・葛飾区・松戸市では「地下鉄8・11号線促進連絡協議会」を結成して、建設を促しております。

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(出典:地下鉄8・11号線促進連絡協議会パンフレット「みんなの力でのばそう地下鉄!!」より)

構想図によると、押上から四ツ木を通り、金町、松戸という経路で、金町~松戸間はJR常磐線に沿う形となっております。(※上記出典内、11号線)

ただ、東京メトロ側は渋谷~押上間の路線延伸をもって、半蔵門線 全線開業と表現しています。東京メトロ側は現在の半蔵門線で完成という認識を持っており、延伸する計画はありませんでした。その状態でも半蔵門線の延伸計画が議論され続けるのは運輸省・国土交通省が整備について検討すべき路線として残しているようです。

【東京メトロ豊住線の新設計画】

半蔵門線の延伸計画の近くで、新路線の開通計画もあります。

 

東京メトロ豊住線とは、有楽町線豊洲駅~半蔵門線住吉駅を結ぶ新線計画です。豊洲駅は東京メトロ以外にゆりかもめが通っておりますが、お台場や東京ビッグサイト等娯楽利用の多い路線なので、豊住線が通る事で豊洲の住民は錦糸町、押上方面へのアクセスが良くなり、ららぽーと豊洲へ遊びに行く客の増加も見込めます。(※上記出典内8号線)

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(出典:日経新聞2013年8月7日記事より)

ただ東京メトロは自力で建設する意思を示さず、副都心線を最後に新線建設を行わない方針を表明しております。一度は豊住線の実現は消えたかと思われましたが、2010年に江東区が事業化に関する検討を開始、2015年、2016年には東京都が優先検討路線に組み込み、さらに2019年には交通政策審議会の調査によって、豊住線には将来的に大きな事業性があることが確認されました。

 

現在の議論では、延伸よりも豊住線の新設実現の方が見込みがありそうな様子。ただ、半蔵門線の延伸も松戸から東京方面へ通勤、通学している方にとっては実現が望ましい計画なので、どのように折り合いをつけ、実現するか否か、どこが筆頭事業者となるのか、今後の見ものですね!

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