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2019年4月27日

抵当権ってどんなもの?

家 電卓
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不動産取引をしたとき、登記事項証明書を取得したとき、よく目にする「抵当権」。

今回はそんな「抵当権」について少し掘り下げてみたいと思います。

「抵当権」は担保権と呼ばれるものの一つで、俗っぽく言うと借金のカタです。

質屋さんを想像してみてください。

質屋さんからお金を借りる場合、質草(例:宝石等)を持って行き、お金を借ります。

そして、この質草が借金のカタです。

 

しかし、抵当権には質屋さんと決定的に違うところがあります!!

それを知るため、まずは民法の条文を確認してみましょう。

民法では、抵当権は以下のように記載がされています。

民法369条(抵当権の内容)※2項省略

  • 抵当権者は、債務者又は第三者が占有を移転しないで債務の担保に供した不動産について、他の債権者に先立って自己の債権の弁済を受ける権利を有する。

この条文を言い換えてみると、

  • 抵当権を設定して融資をした者(抵当権者)は、融資を受けた者(債務者)又は債務者の代わりとなる保証人(第三者)が借金のカタとして提供した不動産を、債務者や保証人から取り上げないでそのまま使用させ、借金を返せないときはこの不動産を売った代金から他にお金を貸した者(他の債権者)に優先してお金を返してもらえる権利をもっている。

こんな感じになります。

 

そして、この「占有を移転しないで」というのが抵当権の特徴です。

「占有を移転しないで」とは、ここでは「そのまま使用させること」と考えてください。

つまり、質屋さんの質草と違い、自分で不動産を使っていながらお金を借りられるのです。

 

今度は具体的に住宅ローンで考えてみましょう。

丙さんが甲銀行から融資を受けて、A不動産を購入したとします。

この場合、甲銀行は丙さんが購入したばかりのA不動産に抵当権を設定します。

そして、ここで抵当権の特徴「占有を移転しないで」が活きてきます。

抵当権を設定し、住宅ローンを組んだ丙さんはA不動産を甲銀行に引き渡さずに、自宅を建てたりできるのです。

銀行は貸したお金が返ってくればいいわけで不動産はいりません。万が一お金が返ってこなかった場合は土地を売ってお金に換えることができればいいのです。

ちなみに、抵当権は債務者がキチンと借金を弁済すれば消滅します。

 

そんなわけで、抵当権は約束を守ってうまく付き合えば何てことない権利なのです。

以上、抵当権について少しですが掘り下げてみました。

読んでいただき、抵当権のことが多少でもわかってもらえれば幸いです。

 

最後に「他の債権者」について、ちょっとだけ解説

他の債権者も抵当権を設定していたらどうなの、と考える方もいるかもしれません。

ハッキリ言います。一つの不動産に他の債権者も抵当権を設定できます。

その場合は抵当権の設定順で判断します。

つまり、先に抵当権を設定した人が後で設定した人より優先されることになるのです。

そして、登記事項証明書は、

 

権 利 部(乙区)  (所有権以外の権利に関する事項)
順位番号 登記の目的 受付年月日・受付番号 権利者その他の事項
1 抵当権設定 平成26年5月1日第12345号 原因 平成26年5月1日金銭消費貸借同日設定債権額 金3,000万円債務者 〇〇市××町一丁目2-3田 中 一 郎

債権者 〇〇市□□町3-4

株式会社 こども銀行

2 抵当権設定 平成28年11月22日第24680号 原因 平成28年11月22日金銭消費貸借同日設定債権額 金1,000万円債務者 〇〇市××町一丁目2-3田 中 一 郎

債権者 ※※市△△町7-8-9

株式会社 おとな銀行

 

こんな感じになります。

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