マンション・アパート・戸建問わず、安心して心地よく生活するためには必要不可欠な防犯対策。
空き巣などに入られてしまえば、楽しい生活も崩壊してしまいます。
安全で快適な暮らしをするためには、それなりの防御が必要になってきます。
その中でも大事なのは住まいの防犯。玄関の防犯についてご紹介します。
どの家にも共通して必ずあるセキュリティーとして玄関の鍵があります。
現在では一言に玄関の鍵と言っても、様々な種類がありそれぞれの防犯性能も変わってきます。
現在住宅や建物で使用されている鍵は、シリンダー錠と呼ばれる錠前が主流です。
また、最近ではカードキー式や暗証番号式の電子錠と呼ばれる鍵も採用されています。
シリンダー錠5種類と電子錠、それぞれの特徴や防犯性能についてご紹介します。
日本の住宅の多くで、ディスクシリンダー(MIWA U9シリンダー)が使用されていると言われています。
ディスクシリンダー錠は普及されてから爆発的に広まったものですが、現在のピッキング犯からすれば‟おもちゃ”とも呼べるほど簡単に開けてしまうことができてしまい、20秒で開けられるとも言われています。
以上の点からディスクシリンダー錠の防犯性能は低めとなっています。
現在の防犯対策の観点からすると交換が望ましいタイプの鍵です。
このピンタンブラー錠も現在の戸建てやマンションでよく使用されている鍵のタイプの一つです。一列に並んだタンブラーの形がピン状になっているため、こう呼ばれています。鍵の刻みが一方向にしかないのが特徴です。こちらも一般的によく目にするタイプです。
これも防犯性能はやや低めとなっており、こちらも防犯対策の観点からすると交換することをオススメします。
ディンプルキーと呼ばれる、ピンシリンダー錠がより複雑化したタイプです。
ピンが様々な方向から刺さっていて、本数も多いため格段にピッキングに強くなっています。
表面に凹凸が複数あり鍵先が丸くなっているのが特徴で、防犯性能は上2つと比べ高くなっています。
現在の防犯対策の観点からすると、交換などは必要なさそうです。
ディスクシリンダー錠の後継として開発された防犯性の高い鍵です。
現在の日本では、住宅以外にはほとんど使用されている事がないのが特徴。
見た面はディスクシリンダーキーと良く似ていますが、防犯性が高く、スペアキーを作る際などは正確にコピーしないと使用できません。
マグネットキーは、鍵の側面にマグネットを埋め込んだものです。
鍵表面にも磁石が入っていて、タンブラーと鍵表面の磁石がすべて反発しあうことで、内筒が回転する仕組みの鍵です。
S極とN極の配列が一つでも合わないと回転しないため、防犯性が高いです。
普通のピックを使用したピッキングはほぼ不可能です。
カードキー式の鍵は、専用のカードキーやsuicaなどのICカード、おサイフケータイなどを、駅にある改札機のようにタッチすれば解錠できるものです。
鍵穴が無くピッキングなどの恐れもないため、防犯性能はとても高くなっています。
かざすだけで鍵が開くので利便性にも優れていますが、万一無くした場合のカードの再発行や設定に手間がかかるというデメリットもあります。
暗証番号式の鍵は、スマートフォンなどの暗証番号入力と同じように、タッチパネルなどに設定した数字を入力して解錠するタイプの鍵です。
鍵を持ち歩く必要が無くなるというメリットがありますが、裏を返せば番号さえ分かれば誰でも開けられるというデメリットがあります。
暗証番号式とカードキーやリモコンタイプ一体型の電子錠も発売されています。
リモコン式の鍵は車のリモコンキーのようなもので、玄関の近くでボタンを押すことでの解錠や、リモコンキーをもって近づくだけで解錠できるものです。
こちらも利便性が高く、防犯性能にも優れています。
ですが紛失した際の損害がとても高いというデメリットがあり、お子様などがいる家庭では向いていないという点があります。
お子様がいる家庭ではカードキー、いない家庭ではリモコンキーがおすすめです。
このように鍵にはさまざまな種類があり、それぞれによって防犯性能も違います。
絶対的な安全は難しいですが、鍵を防犯性能が高いものに交換することによって被害に会う確率は下げることが出来ます。
一度ご自宅の鍵のタイプを確認してみて、いつ起こるかわからない被害の対策として、鍵の交換も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
Copyright 2009 Room Style All rights reserved.