インターネットでお部屋探しをすることが多い時代となりましたが、
問い合わせ先の会社の欄に「貸主」や「代理」、「仲介」と記載されているのを目にしませんか?
あまり気にされない部分かと思いますが、知らないより、知っておいた方が良いはず…!
ということで、それぞれ説明したいと思います。
取引態様をそれぞれ分けることは宅地建物取引業法において、義務付けられています。
ポータルサイトの取引態様欄や不動産屋さんにもらう物件資料には必ず明記しなければならないのです。
「貸主」「代理」「仲介(媒介、専任媒介)」の3つがあり、仲介手数料の有無が異なります。
簡単に言えば、オーナーさん(所有者)から直接借りるのか?
それとも不動産会社を間に挟むのか?で異なるということです。
つまり、その物件に対して、どのような立場であるのか、というのが取引態様です。
①貸主…仲介手数料は「無」
物件のオーナー(所有者)が、貸主となり直接貸し出す場合です。
よくドラマなどで見かけるアパートの1部屋に住む大家さん(オーナー)に家賃を直接もっていく…
というのはこちらの「貸主」である可能性が高いですね。
大手不動産ではよくある、自社で建てた物件をその会社で入居者募集をする場合も貸主となります。
また、不動産会社がオーナーから一定の金額で借上げし、それを転貸借するサブリースの場合、その不動産会社が貸主となります。
マンションやアパートに「入居者募集中」という看板が貼ってあるのをよく目にすると思いますが
それだと集客効果はあまりないので、現代はインターネットへの広告掲載がほとんどです。
個人のオーナーは不動産会社を通すことが多いので自ら全てやっている方は少ないです。
貸主=オーナーと思っている方が多いかもしれませんが、
貸主=オーナー、不動産会社のどちらもあり得る訳です。
オーナー=所有者は正解です。
②代理…仲介手数料はどちらの場合も有
名前の通り、貸主の代わりとして、物件を賃貸する場合です。
主に、物件を管理している不動産会社が入居者募集や契約の手続きなどを行います。
③仲介(業法上では「媒介」)…仲介手数料は「有」 ※無や半分の場合もあります
貸主と借主の間に入り、入居者募集や契約を行います。
仲介業者は、契約締結した際の報酬(仲介手数料)が収入となります。
ちなみに「仲介」とは、募集元である元付会社、実際にお客様と接する客付会社を総してそう呼ぶ為、一言では説明が難しいです。
こうして文字で読んでも難しいと思いますが、つまり下記のような流れです。
※貸主
貸主——————→借主
(お部屋貸します)
※代理が入る場合
貸主——————————————→代理——————→(仲介(客付))—————→借主
(募集・契約業務を代理で依頼) (借主を探して!) (物件を紹介)
※仲介が入る場合
貸主———————————→仲介(元付)—※客付が入る場合有—→借主
(募集・契約業務を依頼) (物件を紹介)
借主からしてみると、仲介手数料が発生しない「貸主」が一番良いと言えますね。
ただ、貸主は仲介手数料を取れない訳ですから備考等に
「※提携業者を通しての契約となります」など、表記がある場合があります。
つまり、間に「仲介」を挟むことによって仲介手数料を取得できる訳です。
そう考えると一概にどの態様が一番良い、とは言えません。
ちなみに仲介手数料は業法上「賃料の1ヶ月分+税」と決められている為
それ以上支払うことはできません。
また、代理や仲介(元付)は貸主とつながりがあり
仲介(客付)はつながりが無い為、交渉などは客付の方が親身になってくれる可能性が高いです。
代理や仲介(元付)は貸主との関係を悪くしたくない…という気持ちがあると
あまり親身になってくれない可能性があります。
これも会社によりますので一概には言えませんが…
つまり、気に入った物件で態様が「貸主」で仲介手数料は無い場合はラッキー!ですね。
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