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2015年6月19日

地震に強い構造はなにか?(マンション編)

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東日本大震災以降、より一層「地震に強い家」が求められるようになり、「耐震」「制震」「免震」といった建築技術も一般に広く知られるようになった今日このごろ。しかしまだぼやーとしか理解できていない方もいると思いますので今日は各構造のご説明を致します.

❏耐震構造

耐震構造とは太く頑丈な柱・梁で建物自体が地震に耐えうる強度で造られているもの。
阪神・淡路大震災である程度の評価をされた耐震構造ですが 地震の揺れが直接、建物に伝わるため、倒壊などは免れるものの柱、壁などに大きなヒビがはいったり、設備配管の損壊などマンションにダメージは大きく地震の規模によっては地震後に建物の大規模な修繕が必要だったり最悪、住めないケースなどもあります。
現在の建てられているマンションにはこの耐震構造が多くみられます。

❏制震構造

免震構造と並ぶ新しい構造形式として制振構造があります。制振構造の特徴は建物にエネルギーを吸収するダンパーを設置するところです。
高層鉄筋コンクリート造の重い建物は各階にダンパーを設置し、鉄骨造の軽い建物には最上階にダンパーを設置します。
風の揺れに強く制振部材が地震 エネルギーを吸収するため地震による被害を抑えることができます。

❏免震構造

免震構造は建物と地盤の間に積層ゴムなどの装置を介入することにより、建物自体の揺れを軽減し壊れにくくする構造です。
揺れないため建物自体の揺れだけでなく家具の転倒も少なくなり 室内での被害を大幅に減少させます。
この免震構造では地震の時の揺れを通常の3分の1から5分の1にまで軽減することができます。

今後のマンション選びにご参考までに、ちなみに耐震構造は震度7の地震が発生した場合は1階は震度7で揺れ、2階は1,6倍エネルギーが増幅されます。3階とかは、、、恐ろしいですね、、、、

耐震・制震・免震構造の違い早見表

構造名 耐震の仕組み 地震時の揺れ
耐震構造 建物を支える梁などが損傷し
地震エネルギーを吸収する構造
地震の揺れは上に行けば行くほど揺れ、
建物内の家具も倒れる、または損傷する
制震構造 建物内に配置した制振部材(ダンパー)で、
地震エネルギーを吸収する構造
揺れは耐震構造とそれほど変わらないが
主体構造の損傷は制振部材に限定される
免震構造 建物の下に免震層を造り、
地震の揺れに共振しない構造
耐震・制振構造に比べ、建物の揺れは小さくなります。

 

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