物件を探す際によく目にする建物構造。
RCや鉄骨、木造など…何となく分かっているけど説明してと言われるとハッキリした事は言えない方は多いと思います。
構造は耐震や防音等、住む方の安全や生活に大きく関わってくる部分です。
その構造の違いとは何かをご説明いたします。
鉄筋コンクリート造、よくインターネット上にはRC造と記載されていますね。
RC造の中にも2種類構造があるのはご存知でしょうか。
壁で支えるものを「壁式構造」、剛接合した柱と梁で支えるものを「ラーメン構造」と呼びます。
壁式構造は柱が梁が出ないのでマンションによくある圧迫感は軽減されます。
しかし、広さにより壁の延べ長さが決められる為、ラーメン構造より広い部屋は確保しにくくなります。
低層マンションの場合はこの2つを組み合わせた「壁式ラーメン構造」も多くあります。
また、たまに目にする「鉄骨鉄筋コンクリート造、SRC造」は2000年より前の建物には多く見られ、
RCの芯部に鉄骨を内蔵した構造の事です。
もちろんRCより耐震性等に優れておりますが、コストや時間がかかってしまいます。
現在では技術の進化によりコンクリートが高強度化した為、純粋なRC造の建物が多くなってきています。
見た目はマンションとアパートの間のような鉄骨造。
よく検索サイトにはマンション・アパートとカテゴリ別になっておりますが鉄骨造はマンションに入ります。
S造と記載されてる場合もあります。
RCに比べ柱のスパンが広く、柱の本数も少なくてすみ、工期が短くなりますのでコストを抑える事が出来ます。
鉄骨は耐火性に優れていると思われがちですが、摂氏550度程度で急激に強度が失われます。
一気に崩壊する可能性があるという事です。
伝統的な工法で現在でも最も多い工法です。
昔に比べると骨組みの接合部に金物を使用するなど、省力化されてきています。
間取りは自由自在で増改築や修繕もしやすい為、長く住むことができます。
耐火性は劣っていると考えられていますが、S造のように一気に崩壊する可能性は低く
表面が炭化するのみで内部まで完全に燃えるには時間がかかります。
ただ、火災保険料はS造の方が安いため、総合的に危険性が高いと考えられています。
今回はお部屋を探す際によく見かける3つの構造について調べてみました。
何となくわかっていたけど、耐震・耐火性の違い等は知らない方は多いのではないでしょうか。
RC造・SRC造は一番安全ですが、コストがかかってしまいますし
コストや工期が短いS造や木造を見ると安全面が気になってしまいますね。
構造はあまり気にされていない方もいるかもしれませんが
ぜひお部屋探しの参考にしてみてはいかがでしょうか。
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