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2019年4月22日

首都圏の新設鉄道計画 ~蒲蒲線~

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首都圏の鉄道開通・延伸計画は多岐にわたり準備・計画されております。

時期未定のまま長きにわたり停滞しているものもありますが、東京オリンピックを基点として、2020年前半を目途に開業を進める計画もいくつかございます。

今回はそのうちの一つ「新空港線」についてご説明させていただきます。

~新空港線(蒲蒲線)計画~

大田区を筆頭に進めるこの計画は、現在のJR・東急蒲田駅と京急蒲田駅をつなげる路線となります。

現状、蒲田駅と京急蒲田駅は徒歩で約12分、バスで移動するなどが必要になり、一見近そうな駅でも乗換えには不便さを感じてしまう2駅でした。

今回の新空港線では蒲田駅と京急蒲田駅をつなぎ、渋谷や新宿などから羽田空港までを乗り換えなしで直結できるとされています。海外旅行客が増加する東京で、空港から直接主要駅に向かえるのは良いですね。

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(出典:大田区)

営業構想の事業者は東急。区間は矢口渡~蒲田~京急蒲田~大鳥居を予定しておりますが、東急側と京急側での駅の大きさと編成車両数の問題等で蒲田~京急蒲田の区間に絞っての運行が有力となっているようです。

実現にはまだ多くの問題も

かつて「2015年までに整備着手することが適当な路線」として話題を集め、2016年には国土交通省の交通政策審議会で高い評価を得ており、実現に向けて進んでいくかのように見えましたが、東急側はこれまでになかった羽田空港へのアクセスができる大きなメリットがあるものの、京急内では都内に向けては品川~蒲田間の路線が通っているため、自社で競合してしまう為消極的ではあるようです。

実現に向けて関係各所への説明会等は行っているようですが、明確な事業計画や着工・開業時期は定まっておりません。

JRも羽田空港アクセスのルートを整備開始

上記新空港線のルートとは別で、JRでは「羽田空港アクセス線(仮称)」の開通工事に着手しました。順調に進めば開業は2029年夏頃を予定しております。これによって羽田空港から東海道本線・上野東京ラインに乗り入れ、東京・上野・宇都宮や高崎方面へつなぐ『東山手ルート』と、大崎・池袋・埼京線方面へつなぐ『西山手ルート』を事業構想としており、東京都からは優先的な開発路線として注力されております。

 

東京オリンピックの決定を機に海外からの旅行客が急増し、様々なインフラ整備が進められる東京都。新規の鉄道開通事業も頭打ちになってしまった計画もあるかと思いますが、実現されれば大きな環境整備となります。実現にはいくつもの壁もありますが、是非実現に向けて進めてほしいところです。

 

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